2010/06/22

恋は盲目2

ゲストハウスで働いている〝アッチュー〟のご紹介は以前紹介した通り。

【URL】
http://ontheroad-india.blogspot.com/2010/05/blog-post.html

・・・なんですが、ご好評いただいております「恋は盲目1」に続きまして、ついに書きます、パート2!

この人、まぁよくもこんなにネタを提供してくれるのかと毎日尊敬に値します。笑


さてさて。

結婚が、マルコの一言によって破談となった、アッチューがとった行動といったら!?

それでは、ここで三択問題です!

①仕事に打ち込む
②彼女のことを純粋に思い続けながら、またいつかあるチャンスを取り戻すようにがんばる
③他の結婚相手を見つける

ん~ちょっと難しいかな??

じゃん☆正解は・・・

③です!(レベル1ですね 笑)


はい。ここからが本番!

アッチューは、なんと、そんな破談は過去のこと。
あっけらかんとした顔で、ある朝、ちょー笑顔!

もちろんいやな予感。
もうその時点で、何かあることは分かりきるスタッフ組。

そうです。

またアッチューの恋が始まりました!

今度はマザーベイビースクールから徒歩10秒。
屋上から監視が出来る範囲内。
朝の日課、屋上の散歩は始まります。

今度の恋は、なんともう結婚寸前!(早い!)

仕事もそっちのけで、聞かされる、アッチューの毎日のノロケはこんな感じ。

「もう彼女は僕にぞっこんなんだ」

「今は仕事はしない!なんでだって?
そりゃあ、決まっているじゃないか、彼女とのティータイムだよ」

「今日は彼女が僕に愛の歌をささげてくれたんだぜ」

「もう愛してる愛してるとうるさいよ、全く。」

完全な両思いを、結婚破談のほんの数日、アッチューはやってのけました。
(婚活成功率は世界一?!)


そんなこんなでまた始まりました。
アッチューの恋愛生活。

まぁまぁ、今回もやってくれます。
もちろん給料日は全て彼女のためにつぎ込みました。
そして来ました、私の元へ。
アッチュー:「彼女にアンクレットのプレゼントがしたい。」
マイコ:「そっか、頑張ってね」
アッチュー:「金がいる」
マイコ:「給料で買えばいいじゃん」
アッチュー:「結婚前のプレゼントを今しないでいつするんだ!!!」

・・・とまぁこんな感じ。

わたしだって、学習します。
もうお金は貸しません。

機嫌を損ねたアッチューは、ますます恋にのめり込むは、仕事をしないはで、事態は悪化。

そんなある日、アッチューに買い物を頼んだ。
アッチュー:「買い物はちょっと待ってくれ。その前に1分だけ、彼女に会いに行かせてくれ」と言う。

OKOK、行っておいで。
そうだ!私もその人に挨拶くらいしておこう!
‥と、アッチューと一緒に近くの家へ。

いました!
アッチューと家の中に入って見ると、アッチューにはもったいないくらいの美人さん。

私も行ったせいか、アッチューは恥ずかしがって、玄関まで行ったものの、彼女の顔を見るなりすぐ笑いながら出てしまった。

アッチューがいなくなった隙に、アッチューのことをどれくらい本気で考えているのか、私は聞いてみた。
すると彼女は言った。

「何を言っているの?あんな人と結婚するわけないじゃない!」

「本当にいやだいやだ、気持ち悪い!!なにあの顔!」


びっくりです。


アッチャ~・・・参ったな。

アッチューさんよ、これじゃあ被害妄想、ひいてはストーカーじゃないですか!

この話でゲストハウスでは数日間、笑いが絶えずに盛り上がらせていただきました。


そんな中でも、アッチューは負けずに結婚話までこぎつけようと、必死で親の説得にあたったが、
現実は空しいことに、もちろんまた結婚は破談となりました。



そしてここからが私たちへの被害が始まった!!!!

また結婚が破談になった彼は、今度は酒に溺れだした。

朝っぱらから酒を買ってきて、飲んだくれる。
目はうつろで、ろれつは回っていない。
元々おかしい発言は、さらに拍車をかけておかしくなり、会話にならない。

もちろん!
仕事は、しない。


絵に描いたような酒への溺れっぷり。

酒を片手にもったまま眠るアッチューを見たときには、開いた口がふさがらなかった。











仕事はしない。
金と女にだらしない。
酒にまでのめり込む。

最低な男、アッチュー。

なんだけど、きっと誰より心は少年で純粋なのも分かってる。
なんだけど、一緒に働かなくちゃいけない、私たち。
(こっちが酒に溺れたいくらいだよ、アッチューよ!)


そうだ!笑い飛ばそう!そして忘れよう!

今回の一件も、コントと思えばかーなーり、面白い!
ここはコメディー現場で、彼はコメディアン。


こうして許して許して、最後にはなんとか笑いに変えて、現実逃避しながら生きていくのが精一杯な、酷暑のインドからでした。






We love Acchu☆

2010/06/15

Letter from Hiro

マザーベイビースクールをこよなく愛してくれている人を紹介しようコーナー、第2弾!!

今回は、先日ご紹介しました4月から1年働いてくれるマリイ(本名)に引き続き、
マリイと同じ頃、スタッフとして来てくれた、
〝ヒロ〟を紹介しま~っす!

働き者で、寡黙にコツコツと仕事を一生懸命こなしてくれる姿にいつも心を打たれている私。

もう、リスペクト以外の何者でもありませんね。

それでは、ヒロの全貌をお楽しみあれ~♪

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マザーベイビースクールをご支援頂いている皆様
まいこ先生のブログをご覧頂いている皆様
ナマステー!

以前に名前だけはブログでご紹介に授かっておりましたが、
4月よりスタッフとしてマザーベイビースクールで働いております
HIROこと古山裕之(フルヤマヒロユキ)と申します。
舞子さんのブログという貴重な場をお借りして、紹介させて頂けることに深く感謝します。


●東北の田舎モンがバラナシの片田舎へでてきたきっかけ&経緯●

恐縮ですが、マザーベイビースクールに至るまでの道のりを簡単に。

1985年宮城県に生まれ、大学は京都の立命館大学国際関係学部に進み、
国際協力開発や貧困問題を学んでいました。
卒業後は大阪の中心地・御堂筋を闊歩するサラリーマンとして営業を丸2年経験。
今年の3月31日付けで退職をし、4月7日からバラナシで毎日元気に生活してます!

ことの発端は高校時代。
ふと国際協力という分野に関心を持ち、大学は国際協力を専門とする学部へと進学。
正直言うと、勉強という勉強をせず。
ただし、大学の机の上以外では大いに学びました。
理論より実践。
その最たるものは、まさに旅。
毎年長期休暇になると、ベトナム、カンボジア、ラオスを一人旅し、インド・タイ・ベトナムではNGO活動にも携わってきました。
このような経験から、卒業論文では教育の普及が貧困を解決できるという内容で執筆。

卒業後は、国際協力の道に進むことも考えましたが、ビジネスセンスは将来国際協力分野で働く上でも必要であることを感じ、

・多種多様な業界を知ることができる
・広い人脈を構築できる
・自分の作ったものを世の中に現せる
を理由に、広告会社に入社。

しかし、自分が目指す方向とまったく違うベクトルで進んでしまっていることに違和感を覚え、
このままサラリーマンを続けていくことが幸せにはつながらないと感じる毎日を過ごしていました。

≪舞子さんとの出会い≫

そんな私がどのようにマザーベイビースクールへと導かれたのか。

存在を知ったきっかけは昨年の夏に、mixi上で見つけたまいこさんの書き込みでした。
マザーベイビースクールのHPを見てみると、旅、教育、貧困という自分のキーワードがつながっていたことに共感し、
すぐに舞子さんに連絡をとりました。

来年の今頃はバラナシにいるんだ!と、毎日想像をしていたことが、今現実になっています。

国際協力の現場で働くという夢の一歩を踏み出したわけですが、これからがスタートだと思っています。

ここへ来て一番大きな影響を受けていることはまいこさんとの出会いであり、
来る前までは自分のことしか考えていなかったことが恥ずかしくなりました。

マザーベイビースクールをよくするため、そして何よりも子どもたちの成長を第一に考えている彼女の姿に触れて、考え方が変わりました。

『マザーベイビースクールをもっともっと素敵な場所にしてやるんだ!!』

英語力に関しては他のスタッフやゲストの方に比べても劣るし、何か特技を持っているわけでもない。
それでも自分がここにいるのは、まいこさん、同期のスタッフのマリー、そして全てのゲストの方はもちろん、
今まで関わってきた人の想いが詰まっているこの場所を、肌で、体で、心で、感じでいるからだと思います。

学校・ゲストハウス建設に携わった方、ゲストハウスに泊まられた方、少しでも関わってきた全ての人の思いを無駄にすることはできない。
セメントだけやなくて、汗、血、涙が埋め込まれたこの土台に感謝しながら今、生活してます。


スタッフとして働いている以上は、形としてここバラナシに何かを残せるように以下の目標を掲げています。

・子どもたちが挨拶、感謝の気持ち、思いやりの気持ちを持つこと
・細かな心配りで、全てのゲストに、世界で一番のゲストハウスと言ってもらえること

まだまだな簡単なことしかできていませんが、もっと自分にしかできないことを考えて実行していきます。


●ビジネス&国際貢献両立できる場を創る●

私の夢は、ビジネスと国際貢献を両立していくこと。
ボランティアだけでは食べていけない。
だからこそマザーベイビースクールのように、ゲストハウスの収入が学校の運営に回るという
ビジネスとしての一面にも興味を持ち、現場を経験しようと思いました。

今考えていることは、ゲストハウスで日々素敵な出会いに心躍らせるような、
そんな出会いの場を日本に創ること。

具体的には、大好きな地・京都で国際協力Cafeを3年後までに開きます。
NGO・NPOでずっと働きたい想いは健在!
詳しいお話はぜひぜひバラナシでお会いしたときに。

さて、スタッフは当初3ヶ月の予定でしたが、そんな思いが私の行く末を大きく揺るがし、
なんと、来年の春までスタッフとしてマザーベイビースクールにいる決断をしました。
ぜひバラナシにお越しの際には、叱咤激励をして頂ければ嬉しいです。

ご拝読ありがとうございました!
続きはバラナシでお会いした時に!


2010/06/11

まいこがEXILEの新曲PVデビュー(笑)

そうなんです。
デビューちゃったんです。

EXILEの新曲「願い」(6/9発売!)に出てます!(まいこはやはり2秒‥)


学校の映像、授業風景、子どもたちの笑顔満載です!!!
さぁ、チェックだ!

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http://www.youtube.com/watch?v=oZhUoMZeEjA
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そしてそして、NEWS ZEROを見られなかった皆さん!
いつなくなるか分かりませんが、ただいまアップされています!
さぁさぁ、チェックだ!!!

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http://www.youtube.com/watch?v=iYYdpLjr9Qs
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2010/06/05

インド小旅行

今は夏休みということもあって、一緒に住んでいるマルコの家族に誘われ、マルコの実家へ行ってきました。
バラナシから6時間、デリーとバラナシの間にある町、『カーンプール』という町です。

こんな小旅行が出来るなんて初めて!
私たちは期待に胸を馳せ、電車に乗り込みました。
電車の中で既にうかれてたもんで、うっかり寝過ごしてしまいそうになったり、駅に着くなり客引きに囲まれたりで、早速ハプニングの連続。


この町はバラナシとは全然違います。
というか、インド自体、すごく大きい国だから、州によって様々な町の色があるんです。

カーンプルは観光客などほぼ来ない地元民で賑わう大きな町。
イスラム教が多いです。

地元の人たちはどこか田舎臭く、町自体もちょっと汚い。
でもそれはこの町の色。
すごくいいと思う。


     



サイクルリキシャーにチャレンジ!






観光客は来ないから、町の人々はすれてない。

物乞いもいるけれど、ずる賢い感じじゃない。
純粋な物乞いとでもいうだろうか。

とにかく外国人が物珍しいらしく、外にでればインド人に囲まれまくる。
見られまくる。
話しかけられまくる。
家に招待されまくる。






寄ってきてます、きてます!








     

そして囲まれてしまった‥



たったの一泊二日だけど、訪れた家や店は30件をくだらない。

本当の目的はマルコのお母さんが少し具合が悪いためのお見舞いなのに、ほぼお母さんと一緒にいられることが出来ないという・・・

私たちはあいさつ周りにカーンプールへ来たのか?と錯覚をもする。

さすがに夜は家でのんびりと・・・と思っていたらなんのその。
それでもマルコは、狭くて暑い家に何十人と友人や親戚を連れてくる。
学校を作った時のDVDを流し
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http://www.a-works.gr.jp/tabigaku/top.html
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そのあとはさらに、NEWS ZEROで放送された映像をひけらかす。

唖然。





こうして狭い部屋は襲われます。
マイコの前がおばあちゃん。



寝る前にはクタクタになっていたけど、暑くてシャワーに入りたい。
でもこの家にはシャワーがない~!

そこでマルコは考えてくれた。
またシャワーを貸してもらいに友達の家を回るという名の‥

「あいさつ回り。」

!!!ヒェ~!!!

さらに何件かに挨拶させに連れまわされ、そして結局、男子は近くの井戸、女子は家の中で、井戸から組んだ水でのシャワーとなった。

もういいよ、寝かしてくれ。。。

そんな時、今度は停電。(インドのほぼ全域に停電という魔の時間があります。)
寝付けない~。

いやっ、でも楽しかったなと、思い返すその寝付けない時間。

少しだけど、町の美味しいご飯やさんや、マーケット、チャイ屋さん、バラナシとは違った町の様子をみれたこと。
あいさつ回りは疲れたけど、マルコの育った町、家、マルコのお母さんに出会えたこと。

私は小さい頃に、大好きだったばあちゃんを亡くしているから、すごく嬉しかった。
インドでおばあちゃんに会えた気分。
私はおばあちゃん子だからなおさら。

そんなことを考えていたら、眠れない。
嬉しくて。
楽しくて。
心が眠れない。

そして、ばあちゃん、見事にそんな私の気持ちを察するんですね~。

電気がなくってめちゃ暑い部屋の中。
おばぁちゃんはずっとずっとうちわを仰いでくれる。

「心配しなくていいよ、寝られるまで仰いでいるからね」

そんな言葉が今度は胸に突き刺さって眠れない。

そしてちょっとボケているおばあちゃんのうちわは、私の顔にバシバシあたっていた。

そんな中、いつの間にか疲れと共に、眠りに落ちていった。


次の日も、組み込まれたあいさつ回りを経て、私たちは一時帰路へ。。。

最後にばあちゃんは言った。

「まいこ、カンプールに残っておくれ」

お!さすが、インド。
展開早っ。

そりゃ分かりますよ。

マルコ兄弟計8人。
その中の3人は、ばあちゃんと一緒に住んでるにもかかわらず、面倒を見ていない(笑)

そして以前紹介した、ばあちゃんの可愛い息子「アッチュー」
アッチューは息子に自分の親を任せ、一人バラナシへと渡り、今は彼の息子(ばあちゃんの孫)がばあちゃんの面倒を見ている始末。






アッチューの息子〝シャバーン〟&〝アマン〟



そりゃ心配ですね、ばあちゃん。
お察しします。

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ちなみに!
アッチューに関するブログはこちら
http://ontheroad-india.blogspot.com/2010/05/blog-post.html
きっと笑えるはず!第2弾も作成中!お楽しみあれ~!
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インドは暑い。
人も暑苦しい。

でも愛だって暑苦しい。

どれくらいの日本人が、こうして見ず知らずの人に、人懐っこく愛を与えられるだろう・・・

もし夏にクーラーや扇風機が壊れたら、私たちも夜中うちわで扇いでいてあげられるだろうか・・・

そんなインド人の愛の表現を私はとても素敵に思う。
見習いたい。

そして今日、どんどん寄ってくるインド人、ふと気付けば後ろにいる大人から子どもまでの長蛇の列の見送られ、バラナシへ向かう。

またすぐ来られるように、まいこはバラナシで頑張るからね、インドのまいこのばあちゃんっ!

・・・と、ばあちゃんからの愛を心に、まいこはカーンプールを後にした。